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秋田建設工業新聞社
2025/09/02

【秋田】能代駅前のビジネスホテル建設計画/1棟4階から3棟2階建てに変更、大栄ビル解体は年度内着手見込む

 国内でホテル事業などを展開する株式会社デベロップ(千葉県市川市市川1−4−10、岡村健史代表取締役)は7月、能代駅前に建設するビジネスホテルに関し、当初計画を変更する旨を能代市に伝えた。計画は、駅前に立地する大栄百貨店協同ビルを解体し、跡地にビジネスホテルを新設するもの。当初は1棟4階建て74室の計画だったが、建築費高騰などを踏まえ、3棟2階建て65室に規模を縮小する。

 能代駅前でのホテル事業は、5年5月に能代市内の事業者有志が齊藤滋宣能代市長に構想を報告。ホテル建設に向けて同年8月に株式会社Next(能代市浜通町1−45)を設立し、検討を進めていたところ、デベロップから計画の提案があった。同社が建設地の中心となる大栄百貨店協同ビル(同元町3−11)の解体からホテル建設、運営までを行い、Nextは同社の計画に協力する形となっている。

 同ビルは昭和39年に建設された鉄筋コンクリート造陸屋根3階建て・地下1階、延べ床面積2,095.12u(1F・808.99u、2F・808.99u、3F・160.85u、地下1F・316.29u)の施設。以前は能代市民プラザが入居していたが、建物の老朽化が著しく近隣に移転。現在は田中洋品店のみが営業を続けている。

 計画の変更を受け、齊藤市長は「規模は縮小されるが、同ビルの廃ビル化の懸念が払拭されることに加え、宿泊施設不足の解消や中心市街地の活性化にも効果があるため、ホテルの早期オープンに向けて引き続き協力していく」と、2日に開会した9月市議会定例会の市長提案説明で述べた。

 市では、当初予算において「能代駅前市有地活用ホテル建設事業費補助金」の債務負担行為(限度額7,000万円、7〜8年度)を設定。一部が民有地のため現在は土地の取り引きを進めており、年度内に同ビルの解体着手を見込んでいる。

提供:秋田建設工業新聞社