高浜町の野瀬豊前町長の死去に伴う町長選挙は、8月31日に投開票が行われ、西嶋久勝氏が初当選を果たした。1日には町役場で就任会見を行い「安心をキーワードに、医療・福祉や防災機能の充実に向け、町民や職員と意見を交わしながら、町のグランドデザインを示したい」と決意を表した。
選挙戦を振り返り「初めての選挙。応援してくださった方の「自信を持っていきましょう」という言葉に力をいただいた」と感謝。また「ご支持いただけなかった方の不満や不安な点をしっかり伺って、それを安心へと変えていくことが大切」とした。
取り組みたい政策では、防災機能の向上を挙げ「古い建物が残っていたり、緊急車両が入れない路地があるほか、小中学校通学路における歩道の整備も十分ではない。町民の安全・安心に向けた防災機能の整備はしっかり進めたい」と力を込めた。一方で「8キロに渡るきれいな海岸線や青葉山など、観光につながるような町の魅力、特色をもっと発信していきたい」と意欲を示した。
その上で今後進めていく政策について「町民のみなさんにしっかりと計画を示し、同じ目線で共有して、一緒に進めていきたい」と強調した。
具体的な政策では「漁港から海岸線を通り、国道までをつなぐ県道の整備について、県とプランを練っているところ。5年、10年かかったとしても、しっかり実現させる」とした。また、この夏の猛暑にも触れた上で「来年の夏に向け、小中学校体育館にエアコンを整備したい」とした。
西嶋氏は国立舞鶴工業高等専門学校卒業後、1982年に舞鶴市役所に入庁。2020年から25年8月までは、高浜町の副町長を務めた。64歳。