秋田港湾事務所は、秋田県港湾脱炭素推進計画の一環として、秋田港への陸上電力供給設備導入を検討する。検討業務をセントラルコンサルタントに委託しており、導入の可能性など結果を踏まえ、実施の有無を判断する。
業務では、係留している船舶の電力に船舶のエンジンを利用していることから、陸上電力供給設備を整備することでエンジン稼働によるCО2排出の削減を図ることが可能か検討を実施。対象となる船舶やターミナルの関連設備について調査などを行い、供給設備の導入における経済性や技術的な問題、円滑な運用を確立するための課題などを整理する。
秋田県港湾脱炭素推進計画はこれまで、3回の秋田県港湾脱炭素化推進協議会を経て計画素案を策定。現在は3回目の協議内容を踏まえ、素案内容について協議会員などに確認を進めるなど、関係者との調整を進めている。今後は素案などをもとに作成する計画案についてパブリックコメントを実施。策定後に計画を公表する方針。
3回目の協議会では、秋田県重要港湾3港(秋田港、船川港、能代港)のCO2排出量について、短期(2030年)目標を2013年排出量238.36万tから46%削減した目標値128.7万t/年に設定している。
提供:
秋田建設工業新聞社