鏡石町は、鳥見山公園への民間活力導入に向けたサウンディング型市場調査を実施する。対象施設の暫定的使用による社会実験などトライアル型を30日、個別対話によるクローズ型は10月15日まで、メールにより参加申し込みを受け付ける。調査実施期間はいずれも16日〜10月31日で、実施結果の概要公表を12月ごろに予定している。
緑町地内の敷地18.1haに1976年供用開始したスポーツ施設等も完備した総合公園。利用者から、老朽化した施設の改善や飲食施設等の設置といった要望が増えていることから、公園利用の安全性と利便性の向上、公園管理者である町の財政負担の軽減を図るため、民間活力を活用した事業導入を検討する。
トライアルサウンディングでは、提案予定の収益事業を試験的に実施し、事業の市場性や継続可能性を確認する。トライアル実施後に結果についてヒアリングを行う。クローズ型サウンディングでは事業範囲や、提案事業コンセプトと市場性、事業化の課題・条件、事業手法(地縁団体との連携可能性など)、事業期間、参入意向、官民役割分担や行政に求める支援などで意見交換を行う。特にプール、陸上競技場、芝生公園、屋外トイレ(3カ所)について、魅力・利便性の向上や維持管理経費の削減について提案を求めている。
民間活力導入検討業務は公募型プロポーザルで選定した協和コンサルタンツが2026年3月25日まで作業を進めている。市場調査等を踏まえ、概略プランと事業者募集検討に向けた留意点抽出などを行い、活用方針や公募条件を決定する。
(提供:福島建設工業新聞社)