上越魚沼地域振興快速道路(上沼道)建設促進期成同盟会(会長・中川幹太上越市長)は、2025年度定期総会を上越市で開催した。
この中で早期全線整備を求める要望会を執り行い、中川会長が楡井辰雄氏ら県議会議員5人と北陸地方整備局高田河川国道事務所の尾崎誠所長、長岡国道事務所の松川武彦所長らに要望書を手渡した。
要望書では、「近年激甚化、頻発化している地震や豪雨・豪雪など災害の状況を踏まえ、平常時だけでなく、災害時においても安定した交通や物流の確保が必要不可欠だ」と強調。一方、上沼道は上越地方と十日町市、南魚沼市を中心とする魚沼地方の連携・交流を強化し、地域の活性化と生活の安定に大きく寄与するとともに、救命救急医療サービスの向上にも極めて重要だとした。その上で、地域の安全安心な生活の確保と地域の活性化を図るため、次の項目について求めている。
▽整備区間の整備推進
・上越三和道路 鶴町IC−(仮)三和IC間
・三和安塚道路 (仮)三和IC−浦川原IC間
・十日町道路 北鐙坂−八箇IC間
・八箇峠道路 野田IC−(仮)余川IC間
▽未着工区間の調査推進および早期着工
・上沼道 安塚IC−十日町市松代間
・十日町市松代−十日町市北鐙坂間
▽第1次国土強靱化実施中期計画に基づき、必要な予算・財源を通常道路予算とは別枠で満額確保
▽国土強靱化関係予算について、今後の資材価格・人件費の高騰等の影響を適切に反映し、必要分を満額確保
▽上越地域と魚沼地域の生産性をさらに向上させ、安定的かつ安全・円滑に利用可能な道路ネットワーク確保に向けた重要物流道路の重点整備
要望会に先立って行った議事では、24年度の事業報告および決算、25年度の運動目標案、予算案などを審議し、いずれも原案通り承認。
また、上沼道の事業進ちょくなどの報告が行われた。