岡山・鳥取両県議会土木関係常任委員会の合同会議が1日、米子市内であり、中国横断自動車道岡山米子線の早期全線4車線化などを盛り込んだ要望書案をまとめた。国土交通省などに整備促進を働き掛ける。
合同会議は1976年に始まっており、鳥取県議会地域県土警察常任委員会の河上定弘委員長は「これまで多くの成果を上げてきた。地方創生、持続可能な国づくりには最低限の道路整備は進めていかないといけない。豊かな暮らしの実現、災害時の対応を含め、道路整備は必要。しっかりと予算確保し、整備が進むよう一致団結していきたい」とあいさつした=写真=。
両県の執行部が、岡山米子線、北条湯原道路、両県を結ぶ国道、主要地方道の進捗などを説明。
意見交換では、議員が、国道482号の改築工事について、県境一帯の峠カ所の整備を優先すべきと強調。
鳥取県内で倉吉江府溝口線の一の沢橋が雪崩で被災し、観光振興の観点で支障が出たことを踏まえ、周遊観光に影響しないような道路整備を意識するよう求めた。
要望書案は、岡山米子線の早期全線4車線化▽岡山米子線の米子―境港間の早期事業化▽中国横断自動車道姫路鳥取線の整備促進▽北条湯原道路の整備促進▽防災・減災・国土強靭化の推進▽道路関係予算の満額確保▽災害支援を含む地方整備局等の人員・体制の充実と地方自治体との連携強化―の7項目で構成。
岡山米子線の米子―境港間では、西日本の物流網を補完することを念頭に、早期事業化に向け、計画段階評価の手続きを着実に進めるよう求める。
要望先は、国交省のほか、国交省中国地方整備局、西日本高速道路、同社中国支社など。
日刊建設工業新聞