守山市は、大門野尻線の道路整備に伴う調整池の設置を計画。今年度に詳細設計(排水施設設計、測量業務、地質調査)を行い、来年度の工事を見込んでいる。
都市計画道路・大門野尻線のうち、JR琵琶湖線の下を掘り下げ、二町播磨田線(新中山道)と下鈎千代線(大宝東小学校)を結ぶルートでは、東西方向へのアクセス機能向上や渋滞緩和を目的に、栗東市と共同で道路整備事業を進め、守山市伊勢町から栗東市綣にかけて工事を実施している。
道路整備に伴い、当該地周辺の流域調査を行った結果、新たに調整池が必要であると判明したことから、守山市では今年度、調整池の設計業務に取り組む。業務概要は▽排水施設設計=基本設計および実施設計一式▽測量業務=現地測量A0・002平方q他▽地質調査=機械ボーリング等D10b/1ヵ所他―。
調整池については、流入および流出する側溝の勾配調整等も検討し、経済性や維持管理の観点から最適な処理方法を選定する。必要となる調整池の容量は約700立方bを予定。また、滋賀県が整備を進めている中ノ井川ショートカット事業の進捗により、同調整池がどのような位置付けになるかも合わせて検討する。
詳細設計業務の受注者は、9月12日開札の制限付一般競争入札で選定する。履行期間は契約締結日から来年3月19日まで。
なお、守山市発注の大門野尻線道路整備工事(守山市伊勢町地先他)については、JRアンダー部が昨年度末に完了し、現在、スロープ部の築造を進めている。来年度末の供用開始を目指す。設計は、ジェイアール西日本コンサルタンツ(大阪市淀川区)。施工は、三東工業社(甲賀市)。
また、栗東市域(二町播磨田線〜勝部吉身線)の延長500b区間は、9月1日に開通し、大門野尻線を部分供用。交通混雑の緩和、開通による交通の分散・円滑化を図る。
提供:滋賀産業新聞