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秋田建設工業新聞社
2025/09/09

【秋田】潟上市の追分保育園民営化/運営予定法人に風の遊育舎を選定

 潟上市子育て応援課は、追分保育園民営化に係る公募型プロポーザルで、社会福祉法人風の遊育舎(澤口勇人理事長、秋田市土崎港西3−8−28)を運営予定法人に選定した。8年4月の民営化に係る協定締結に向け、今年度は保育内容の引継ぎや土地・建物・備品の移管についての協議、事務手続きを進める。8年度は同法人から同園に保育士を派遣して合同保育を開始。9年4月1日付で民営化する。

 追分保育園(天王字追分西121)は、平成23年3月に建設された鉄骨造平屋建て、床面積1,673.1uの施設。園児の受け入れ定員は200人。同園では今後、未満児保育の需要増加が予想されるものの、保育士不足による園児受け入れ枠が定員の7割にとどまっており、保育需要への対応が課題となっている。民営化することで、民営保育園などから保育士を追分保育園に派遣してもらい、定員上限までの受け入れ体制を確保するほか、保育の質を向上させる狙いがある。

 今年3月に策定した「潟上市立保育所・認定こども園等の再編に関する基本方針」に基づき、同保育園の民営化に向け運営事業者を募る公募型プロポーザルを実施。審査では法人の経理状況や運営理念、民営化後の保育内容などを評価した。4者がプロポーザルに参加し、配点700点中542点(次点468点)の評価を受けた社会福祉法人風の遊育舎を運営予定法人として選定した。

 同法人は、配点比率の高い財務状況や資金収支予算計画などを評価する経理状況で175点中135点、保育の質の確保や地域活動などを評価する保育内容で140点中100点の配点を受け、他法人に差をつけた。

 建物と備品は今後、同法人に無償譲渡し、9年4月から法人で維持管理を行う。LED照明はリース契約のため、市のリース契約解除後にリース事業者と同法人で再契約する。土地(市有地)は有償貸付するが、民営化から3年間は無償とする。

 老朽化のため、市では追分保育園の施設改修を5年度から推進。5年度に屋根全面防水改修、6年度に空調設備更新・増設、今年度に照明LED化改修を実施した。民営化後の保育環境を充実させるため、来年度はボイラーの更新を予定している。

提供:秋田建設工業新聞社