小松市は、土居原町地内にある石川県小松市團十郎芸術劇場うららについて、耐震機能や設備を含む一体的な大規模改修を計画している。来年12月の着工を目指し、実施設計を進めている。施設の利用が多い秋の期間を避ける格好となる。
演劇や音楽など芸術・文化の鑑賞、発表の場として親しまれている同施設の規模は、RC造4階地下1階建て延べ7881・46平方メートル。2003(平成15)年の竣工後20年以上が経過し、設備面を中心に経年劣化が進んでいる。このような状況を踏まえ、施設の長寿命化と設備の機能向上を図る一体的な大規模改修に着手する。
全体計画によると、安全・安心な施設環境の確保に向け、大ホール・小ホールの天井耐震改修を実施する。歌舞伎などの演出の多様化に対応するため、吊物や舞台照明設備、音響設備を更新し、機能を向上。照明器具の更新(LED化)による省エネルギー化を図る。空調を含む機械設備の更新や施設の耐久性を高めるため、屋上防水や外壁シーリングも予定する。実施設計は山崎設備設計(小松市)が担当。