横浜市は、横浜国際プールの再整備をPFI方式で行うための実施方針を12月に策定する見通しだ。事業期間を約20年とし、メインアリーナの通年フロア化やサブプールの改修、練習用プールの新設などを含めた複合型スポーツアリーナへの整備と維持管理、施設運営業務を任せる予定。
横浜国際プール(都筑区北山田7ノ3ノ1)の規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上3階建て延べ3万5876平方b。
これまでメインアリーナを冬期はプールに、夏期はスポーツフロアに床転換して使用してきたが、さまざまなスポーツ興行に対応できるよう、通年スポーツフロアに改修することにした。また、特定天井の脱落対策工事や大型映像装置の更新、練習用プールの新築などを実施する方針だ。
さらに、休憩室を改修して「スポーツマンガライブラリー」を新設したり、屋外に遊具を設置したりするなど、子育て世代の利用を意識した空間へと生まれ変わらせる。
再整備に向けた事業計画を3月に策定し、PFIを採用する意向であることを示した。施設のリニューアルに必要な費用は約100億円と試算。将来見込まれる保全費と指定管理料は、耐用年数の70年を迎えるまでの39年間で約156億円になるという。
PFIのスキームなどを精査するに当たって3月に開催した公民グループ対話には27人が参加。希望するスキームについて聞いたところ、市がPFI事業者に対して設計・工事費や維持管理・運営費などを支払う「サービス購入型」を希望する意見が多かった。
提供:建通新聞社