蒲郡市民病院は、当初の予定から延伸している新棟整備について、基本設計見直しを行い、9月から実施設計に着手するなどのスケジュールを明らかにした。規模は延べ床面積6000平方b程度に下方修正するとともに、発注方式をECIから設計・施工分離発注へと切り替えた。建築、電気設備、機械設備の3工種に分離する予定で、早ければ2027年1〜2月ごろに発注。施工準備を経て27年秋ごろの着工を目指す。
24年度に再公募を行った「蒲郡市民病院新棟等実施設計技術協力業務委託」について、全国的な建設ラッシュによる技能者不足や資材高騰などを要因として、23年度の1回目の公募に続き、不調となっていた。同院は関係部署とともに方針や対応などについて協議を実施。事業費の削減や施工条件の緩和に向け、施設の規模縮小、発注方式の変更などを決定した。
講堂などの機能を備える5階部分、救護訓練機能などの備える4階部分などの付加用途を取り除き、病院用途に絞った1〜3階までと電気室を含めた4階建ての施設として、規模修正を行った。構造は鉄骨造。延べ床面積は約6000平方b。
設計業務は久米設計名古屋支社(名古屋市中村区)、実施設計CM業務は日建設計コンストラクション・マネジメント(東京都文京区)が担当。26年9月ごろまでに実施設計をまとめたい意向だ。
提供:建通新聞社