大津町は、肥後大津駅周辺まちづくりの基本計画を発表した。新たな「大津の顔」となる駅前空間の創出や東西・南北軸の形成、官民連携の取り組みなどを基本方針に掲げ、駅前施設、自由通路、駅前広場等の施策を盛り込んだ。
隣接町へのTSMC進出や空港アクセス鉄道の分岐ルート決定の機会を最大限に活かし、駅周辺エリアの活性化を目指す。昨年3月に策定した基本構想では、将来像に「ひととまちがつながる『おおづ街道駅』」を位置付けた。
基本計画は、将来像の実現に向けて、まちづくりの骨格となる空間像や必要な施設の概ねの機能、配置、官民連携の考え方等を整理。整備方針として「駅近接」「駅南」「駅北」の三つのエリアをまちづくりの重点ゾーンに定めた。
駅近接エリアでは、飲食・買い物等の商業機能などを導入した駅前施設の検討を官民連携で進める。南北の連携を高める自由通路や橋上駅を整備する。駅前広場を再編してバス停や一般車両等の一時待機所などの機能を強化する。
駅南エリアは滞留スポットを形成し、キッチンカー、駐輪場、休憩スペース等の活用を検討している。公共用地への民間施設誘導や官民連携の土地利用も探る。
町役場等が点在する駅北エリアでは、鉄道やバスのみならず、周辺の飲食店、公共施設の利用者等を想定した立体駐車場などを計画する。
さらに、滞留スポットへの誘導を図る県道30号、マイロード、ふれあい散歩道の東西軸や、駅と駅まち空間を繋ぐ南北のシンボルロードも形成して回遊性を高める。
町は今後、関係機関や民間事業者などと協議を進め、実現できるまちの姿を具体化するとともに、個別施策の詳細な検討に取り組む。
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