静岡市は、旧清沢小学校をリニューアルして活用する民間事業者を募集したが、最優秀提案者を選定しなかった。1社から応募があり、提案内容を審査委員会で審査したものの、最低得点に達しなかった。再公募の実施などを検討する。
旧清沢小学校は2024年3月に閉校。現地(葵区相俣99ノ1他)には、一体の建物で鉄筋コンクリート造3階建て延べ2025平方bの西校舎と東校舎に加え、鉄筋コンクリート造平屋504平方bの体育館などがある。校舎の延べ床面積2025平方bのうち、地元が利用する1階学習室と屋外トイレ、2階図書室を除く面積1801平方bを貸し付け対象とする方針だった。
総合政策局次長を委員長とする審査委員会での応募事業者の提案内容の得点が60%(60点)に満たなかった場合は最優秀提案者と次点者を選定しないとしており、応募した民間事業者の得点は35%(35点)だった。
同委員会は、提案内容を「市内でも事例が少なく効果的。提案した民間事業者は提案に関する十分な実績を持つ」と評価しつつ「提案事業の具体性やその根拠、実現の可能性、地域活性化への寄与、貸付料などについて総合的に評価したところ、優先交渉権者の選定には至らなかった」と総評した。
(提供:建通新聞社)