湯沢市上下水道課は、市内の水道施設遠方監視システムを更新するため、RFI(発注先候補者に情報提供を依頼する文書)による情報収集を開始した。監視システムの更新や運用保守などについて情報を求めるもので、受付期間は10月3日まで。更新はプロポーザル方式で実施する予定で、8年度当初予算に事業費を要望。同年4月から公募を開始する。
同市では現在、晃機電向洋電機事業所(日立)のEX−W01D、クシダ工業のIDI−System50という2種類の監視システムが稼働しており、いずれかを31の給水区域に設置・管理している。機械の劣化が著しいほか、監視装置がなく巡回対応が必要な箇所があるなど課題を抱えているため、監視システムの更新・追加設置を行う。
事業では、既設75機の遠方監視システムを更新するほか、監視体制強化のため湯沢上水区域の3カ所(裏門、金谷、相川)、山田簡水区域の1カ所(山田)、横堀簡水区域の1カ所(横堀)、秋ノ宮区域の1カ所(上院内)に管末残塩計を設置する。監視システムが設置されていない野中簡易水道(秋ノ宮字野中)、中山小規模水道(秋ノ宮字中山)、岳ノ下小規模水道(秋ノ宮字岳ノ下)へのシステム設置も検討している。
今回のRFIは、システム更新にあたり必要な機能や予算規模などの情報を収集するもの。◇監視システムの更新 ◇通信回線の更新整理 ◇危機管理体制の強化など監視システムに付加すべき機能 ◇監視システムの運用保守 ◇管末残塩計の設置―についての情報を求める。情報収集の結果をもとに、8年度当初予算に事業費を要望。同年4月からプロポーザル方式でシステム更新の発注手続きを開始する見通し。
提供:秋田建設工業新聞社