川崎市上下水道局は、北部下水道管理事務所と西部下水道管理事務所で、将来的な改修の可能性を把握するための劣化調査を実施する。松中一級建築士事務所(川崎市川崎区)に調査を委託し、2026年3月27日までに成果を得る。26年度以降も同様の調査を発注する予定だ。
北部下水道管理事務所(麻生区高石4ノ15ノ7)は、重量鉄骨造2階建て延べ717平方b。1984年に完成した。
西部下水道管理事務所(宮前区有馬1ノ21ノ6)は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ908平方b。97年に竣工した。
2棟ともに内装などが老朽化している。劣化調査では、配管や躯体の状態を調べ、耐用年数を確認する。調査の結果を基に、改修する場合の概算工事費も算出する。
上下水道局では、建築からおおよそ30年以上が経ち、原則職員が常駐している事務所を対象に劣化調査を進めている。初段の2024年度には、平間配水所(中原区上平間1183)の第1配水工事事務所、浄水管理棟、平間会館の3棟で実施した。
今後も調査を行い、各施設の劣化状況や耐用年数を踏まえて、長寿命化に向けた大規模改修や建て替えなどを検討する保全計画を作成する見込み。
提供:建通新聞社