県教育庁総務課施設整備室は、18日の県議会教育公安委員会で、11年4月の開校を目指す男鹿地区統合校(仮称)の基本構想について説明。洋上風力発電をテーマとした産学官連携による実践的な教育校として、男鹿海洋高等学校敷地に同校と男鹿工業高等学校の統合校を整備する。整備手法は公民連携手法(PPP手法)を予定し、8年度末から事業者を公募する予定。整備では既存校舎(男鹿海洋)の施設改修や工業系実習棟の増築(1,630u)、男女が利用可能な寄宿舎の改修などを行う。
男鹿地区統合校(仮称)は、男鹿海洋高等学校を母体に校舎を改修するほか、工業科実習棟の増築(1,630u)、寄宿舎の改修を行うもの。既存の男鹿海洋高校は普通教室棟・管理棟(RC4F)、特別教室棟(W2F)、実習棟(RC2F)などで構成されている。統合後に男鹿工業高等学校を廃止し、跡地は公共利用する方針。
9月補正予算案には債務負担行為2,583万9,000円を提案。公民連携手法(PPP手法)の導入可能性調査を10月をめどに公募し、11月から8年4月にかけて諸条件の整理や概算事業費の試算、VFM(Value for Money)の算出および検討、市場調査などを実施する。結果を基に庁内公民連携手法導入推進委員会で詳細を検討。8年9月にはアドバイザリー契約、9年3月から12月にかけて民間事業者の募集および選考を行い、10年1月から12年3月にかけて事業(設計、施工)を実施する。
全国初となる工業と水産の枠を超えた統合校は、工業系の機械システム科と電気エネルギー科、水産系の海洋資源科と食品技術科の4学科で構成。◇産学官連携による新技術に対応した産業教育 ◇洋上風力発電関連企業との連携による実践的な学習 ◇地域資源を有効活用した食品の企画・開発・販売 ◇国内最先端のCTV操船シミュレータ、実習船、溶接シミュレータ、VR、ドローン、3D−CAD、ロボット等の活用―など、特色ある教育活動で人材を育成する。
提供/秋田建設工業新聞