京都府の西脇隆俊知事は18日、9月議会の代表質問(2日目)で「嵐山公園亀山地区の整備」について答えた。
西脇知事は「嵐山公園は京都有数の観光地である嵐山に位置する美しい自然と歴史的景観が調和した魅力ある都市公園であり、都市計画法に基づく風致公園として地域住民にも愛され、親しまれる憩いの場となっている。亀山地区においては、静謐な空間と風光明媚な景観を有しており、昭和39年に都市公園として指定されているが、それ以前から民間事業者による飲食店などの便益施設があり、そのうち3軒が現在も営業を継続している」「亀山地区の整備については、今年度に老朽化した園路の改修工事を行うこととしており、現在具体的な仕様について、地元の自治会や事業者などにより構成される嵐山まちづくり協議会の意見を聴きながら検討を進めている」「今後、亀山地区を周遊の拠点とし、より多くの人々に訪れてもらうためには、まずは嵐山公園全体のあり方とともに、その中で古くからの歴史や美しい自然を有し、眺望が良いといった亀山地区の特性を生かした整備の方向性について検討することが必要であると考えている。パークPFI制度については、公園の魅力を向上させる民間活力の導入手法の一つと考えている。平成29年の制度創設以来、全国的に活用が拡大してきており、他の自治体では歴史ある公園の魅力を生かしながら、公園の利便性や快適性を向上させることや、周辺地域の賑わいを取り戻すことを目的として、飲食施設や宿泊施設などの多様な施設が整備されるといった事例も把握している。引き続き、魅力ある公園整備に向けて、嵐山まちづくり協議会をはじめとした地域住民や、国、京都市とも議論するとともに、パークPFI制度については亀山地区に適用できる整備手法の一つとして、先行事例の情報収集、有効性や課題の抽出など導入の可能性について研究していきたいと考えている」と考えを述べた。