棚倉町は、国指定史跡・棚倉城跡石垣の災害復旧工事に着手した。2026、27年度に本体工事となる積み直し工事を予定しており、各年度6月ごろに条件付一般競争で入札する見通し。28年度の復旧完了を目指す。
棚倉城跡は1625年の築城。石垣は本丸から西側にあり、高さ約3m。東日本大震災や2021、22年の本県沖地震の影響で中央と北側部分の延長計約160mが崩落した。落石数は約800個で、最も重い石は約1.2tに上る。
23年度に被災状況の記録、24年度に崩落石材の撤去工事を実施した。今年度は復旧設計業務をパスコに委託した。業務には崩落部分の発掘調査や、石垣の状況を保存するための写真測量も含まれている。履行期限26年3月13日。このほか石垣の解体工事を神林建設に発注しており、崩落部分の地質調査も委託する考え。
積み直し工事は中央と北側部分に分けて進める方針で、中央部分を26年度、北側部分を27年度に発注する。それぞれ単年度で完了させる方針。
(提供:福島建設工業新聞社)