北陸電気工事(本店・富山市小中、山崎勇志代表取締役社長)の2025年度「新入社員技能発表会」が20日、富山市東黒牧の同社能力開発センターと技術開発センターで開かれ、関係者約400人が来場した。
今年4月に同社へ入社し、能力開発センターで寝食をともにしながら技術、技能の習得に励んだ新入社員62人が、6カ月間にわたる研修成果や成長ぶりを家族、母校の先生と後輩、関係者らに披露。併せて、来場者が北陸電工の新技術を体感することで、同社を広く理解してもらう目的で毎年開催しているもの。今回が10回目。
技術開発センターで行われた開会式であいさつした山崎社長は、「当社の経営資源で一番大切にしているのは『ヒト』。モノやカネ、情報は結局ヒトが使うもの。ヒトの成長が企業の成長につながる。開会式後、隣りの能力開発センターで各部門の発表を行う。このセンターは、当社の未来を担う人材育成の拠点として建設し、全天候型の屋内実習場や現場環境により近い屋外施設、様々な技能を習得する施設がある」と述べた上で、「敷地内にある安全体感施設は、危険な作業を疑似体験することで、危険に対する感受性を高めることを目的とした施設で、当社の安全最優先の要となるもの。ぜひ体験して頂きたい」と話した。
また、「技術開発センターは、働き方改革の推進に向け、デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用した技術開発を推進するための施設。技能五輪選手の育成を含め、「技術の北陸電工」を社内外に強く発信する拠点と位置付けている」とし、「敷地内に多目的宿泊棟を計画しており、来年度の完成を見込んでいる。人財の育成に力を入れ、多様性・女性の活躍推進に向け、宿泊研修を受けやすい環境の整備・充実を図る。人財こそが会社成長の原動力。様々な施策を推進し、社員一人ひとりが成長と働きがいを感じられる職場づくりに取り組む」との考えを示した。
さらに、「今後も『まるごとあんしん北陸電工』のキャッチフレーズのもと、デジタル技術を生かした生産性向上と人材育成を進める。生活の基盤を守る総合設備企業として、安全最優先で一層の努力を積み重ね、さらなる社会貢献に尽力する所存。新入社員の皆さんは、ライフラインを守るエッセンシャルワーカーの自覚を持ち、活躍することを期待している。これまで学んだ技術と技能を大いに発揮し、成長した姿を皆さんに見せて下さい」と激励した。
来賓の岩原善延富山工業高校校長を紹介した後、新入社員を代表し、配電部門の武部真輝さんが「安全の誓い」を力強く読み上げ、新入社員全員で唱和した。
新入社員による発表会では、内線と空調管、配電、外線送変電の部門ごとに行われた。
内線部門は、屋内配線模擬作業や照明器具LED化、空調管部門は、DXを活用した消防放水試験の実施結果と成果をそれぞれ発表。配電部門は、配電線柱上作業の実技訓練を披露し、アシストアームの操作と高所作業車の乗車体験イベントも行った。外線送変電部門は、電線宙乗り点検作業を公開した。
安全体感施設のVR技術による危険シミュレーションでは、来場者が電力メーター爆発事故、はしご転落事故などの仮想現実を体験した。
一方、隣りにある技術開発センターでは、技能五輪全国大会に出場する同社選手の練習状況が公開されたほか、ディッパーの実演や業務用ドローンによる鉄塔点検の実演なども行われた。