本庄市は、共和公民館(児玉町蛭川915ー5)などの跡地を活用して整備する複合施設の基本計画を2025年度中に策定する。隣接する旧児玉郡市広域市町村圏組合事務所跡地を含めた敷地約4670uに、複合施設を建設。小学校用の屋内プールなどを新設し集約させる計画だ。
すでに八千代エンジニヤリング関東センター(さいたま市、電話048ー815ー6070)が受託し、26年3月27日までの履行期間で作業に入っている。共和公民館は26年度にも解体工事に入る予定だ。
同市では、25年度中に基本計画をまとめ、26年度以降に基本設計や実施設計などを手掛けて、本体工事に入るスケジュールを想定する。
29年度に供用させる目標に向けて手続きを進めていく。
計画では、共和公民館跡地とその駐車場のほか、すでに15年9月に同市内の別場所に移転した同組合事務所跡地の合計約4670uの敷地に、複合施設1棟とその第一駐車場を整備する。
西側に約100m離れた市文化財収蔵庫の跡地900uには第二駐車場を設置する。
複合施設は複数階の建物を想定。どの階かに、25mを数レーン設ける屋内プールを設置する。市内の全12校が授業時にバスなどで通って利用するもので、「通常の小学校プールの規模を大きく超えない」(同市資産マネジメント推進課)仕様になりそうだという。
授業がない時には、市民らに一般開放も行う。
また、共和公民館が持っていた生涯学習機能や、老朽化している老人福祉センターのつきみ荘が担っていた高齢者福祉機能を移転させるなどする。市シルバー人材センターも入居する予定だ。
さらに、共和公民館の北西側の隣接地にはブランコなどの遊具がある公園(約1850u)が立地する。そのため、複合施設と「一体的に活用する」(同市資産マネジメント推進課)ことが検討され、利用者を公園に回遊させる工夫なども議論していく。
今回の基本計画は、公民館や文化施設など公共施設を網羅的に扱った「市公共施設等総合管理計画(ハコモノ編)」(25年3月策定)を具体化する作業になる。
同市によると、同管理計画策定後、初めて建設する施設になるという。同市資産マネジメント推進課は「力を注いでいく」としている。
提供:埼玉建設新聞