令和7年度第1回京都市公共事業評価委員会が開かれ、再評価の2事業について「事業継続」とする市の対応方針案を審議し、承認した。
今後は11月の第2回委で意見書をとりまとめ、12月頃に市長へ意見書を提出し、令和8年1月頃に市の対応方針を決定する。
再評価対象事業をみると、街路事業の山陰街道(西京区桂朝日町(都市計画道路久世梅津北野線「通称・桂川街道」)〜西京区桂市ノ前町(府道桂停車場線))は、延長L178m、幅員W15・0m。平成2年度採択で、経過年数は36年。令和2年度に再評価を実施。
整備のポイントは、▽道路を6mから15mに拡幅▽両側に歩道を整備(幅3m)。
全体事業費は10億1500万円。内訳は工事費6300万円、用地費8億9800万円、その他(設計費等)5400万円。
進捗率(執行事業費)は令和6年度16・9%、7年度19・5%(見込み)。8年度以降の残事業費は8億1700万円。
用地買収は1633・07uのうち、141・29u(8・7%)。
事業の実施のめど・進捗の見通し等によると、▽令和7年度に全30筆の境界確定作業が完了した▽事業への理解と協力を得られた地権者に対して、用地取得を進めており、7年度においても物件調査及び用地の買収交渉を行う予定▽桂消防出張所の一部は都市計画道路の区域内にあるため、消防署の移転に向けて関係機関との調整を進めている。
費用便益分析(B/C)はB18・20億円/C10・80億円で1・69。
対応方針案として「事業継続」とした。
土地区画整理事業の伏見西部第五地区(伏見区横大路北ノ口町他)は、面積A64・5f。平成13年度採択で、経過年数は25年。令和2年度に再評価を実施。
整備のポイントは、▽道路の新設(都市計画道路18m、区画道路8m他)▽水路の暗渠化(道路下カルバート)▽利用目的に応じた換地の集約化、保留地の集約化による産業用地の創出、街区の再編。
全体事業費は129億4600万円。内訳は工事費117億2800万円、その他(設計費等)12億1800万円。
進捗率(執行事業費)は令和6年度50・3%、7年度64・0%(見込み)。8年度以降の残事業費は46億6700万円(工事費42億2800万円、その他(設計費等)4億3900万円)。
道路築造は5514・6mのうち、2168・6m(39・3%)。仮換地指定は29万2077・95uのうち、13万3992u(45・9%)。
事業の実施のめど・進捗の見通し等によると、▽令和7年3月末時点での仮換地指定率は45・9%▽土地利用の開始が可能となるよう、区画道路や街区の整地等の施工を順次進めている▽今後は、令和8年度末までに都市計画道路及び幹線水路を完成させ、14年度末までに工事概成を目指して進めていく。17年度末までに換地処分を行い、事業完了を目指す。
費用便益分析(B/C)はB266・18億円/C228・16億円で1・17。
対応方針案として「事業継続」とした。