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建通新聞社(静岡)
2025/09/22

【静岡】湖西市役所新庁舎 現庁舎北側に整備へ

 湖西市は、市役所新庁舎の建設予定地を現庁舎北側敷地とする方針を決めた。2025年12月末までに基本計画案を策定し、年明けのパブリックコメントを経て、26年3月末までに計画を公表する考えを示した。市議会9月定例会で竹内祐子議員(無所属)の一般質問に田内浩之市長が回答した。
 検討に当たっては、現庁舎北側の用地が借地であることを問題視していたが、同地の地権者に対して市が土地を取得することについて意向を確認したところ、8人の地権者全員から了承の回答を得ることができた。鷲津駅周辺の市有地「ひまわり広場」は借地の問題はないものの、土地面積が現庁舎北側より狭く、低階層への窓口部署集約やワンストップ化、ユニバーサルデザイン化などが困難となる。また、建物の高層化や地下駐車場の建設、不足する駐車場を別に建設する必要などがあり、想定以上に建設費用が高額となる見通しとなった。加えて地下水位が高く、地下駐車場を建設する場合は常にポンプで排水しなければならず、電気代など維持管理費の高騰や排水に伴って地盤沈下による近隣住民への補償が必要となるなどの問題が浮かび上がってきた。現庁舎北側敷地についてはこうしたデメリットは見受けられず、鷲津駅周辺のにぎわい創出というメリットを加味したとしても、現庁舎北側への建設がより望ましいとの結論に至った。
 今後のスケジュールについて、新庁舎概略のレイアウトや想定される建設手法などを整理し、12月末までに基本計画案を策定するとした。30年度からの供用開始を目指す上で、小中学校体育館へのエアコン設置事業など、他の大型事業との調整状況によっては供用開始時期を見直す可能性もある、と現時点での見解を示した。

(提供・建通新聞社)