秋田市子ども育成課は、雄和地域の3保育所(川添、新波、雄和中央)を統合する新保育所の整備に関し、雄和市民サービスセンター北側にある市有地に新設する計画から、雄和市民サービスセンター内に保育所を整備する方針に事業内容を見直した。劣化度調査をもとにした同施設の大まかな改修費と、保育所整備の内装改修費などを合わせた概算工事費は16億円と試算されている。改修に向け、今後はサービスセンターの構造設計着手を目指す。
雄和市民サービスセンター(雄和妙法字上大部48−1)は、同63年に建設された同センター(RC3F3,724.22u)や、昭和60年に建設された雄和図書館(RC2F760.3u)などで構成。施設の長寿命化を図るための大規模改修が検討されており、これまで劣化度調査(村田弘建築設計事務所)、アスベスト分析調査(秋田環境測定センター)を実施済み。現在は改修内容の具体的な検討が進められている。
新保育所の整備は、雄和地域の公立保育所(川添、新波〔6年度休所〕、雄和中央)で建物の老朽化や園児の減少が課題となっていることから、統合するため行うもの。当初は雄和市民サービスセンターの北東側に隣接した市有地(雄和妙法字上大部46、47−2ほか、3,143u)に新設する計画で、6年度には測量を実施した。
秋田市子ども育成課では、公共施設の有効活用の観点から、保育所を約750uで新設し、センターの大規模改修を行った場合と、センター内に保育所を整備する場合の概算工事費を比較検討。保育所、センターを別途で整備した場合の工事費を約20億円(実質負担額見込約14億円)、センター内に整備した場合の工事費を約16億円(同7億円)と試算した。なお、センター大規模改修の概算工事費は、劣化度調査をもとに、必要な箇所を改修した場合の大まかな工事費となっている。
子ども育成課では、保育所に必要な機能や面積を確保しつつ、コストの縮減が図れることから、サービスセンター内に保育所を整備する方針に事業内容を見直し。センター内に整備する場合は、1階の事務室がある場所に保育所機能を配置。センターの受付窓口のみ1階に残し、事務室は2階に移動する見通し。当初の建設地には園庭を整備する予定。
今後は、保護者や地元関係者への説明などを経て、サービスセンターの構造設計費を早ければ12月補正予算に要望。8〜9年度で本体工事と屋外環境整備工事を実施する。
提供:
秋田建設工業新聞社