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日本工業経済新聞社(埼玉)
2025/09/26

【埼玉】さいたま市、下水道浸水対策計画を策定へ

 さいたま市は激甚化・頻発化する降雨に対応するため「下水道浸水対策計画」を策定する。9月議会では計画素案が明らかになり、浸水対策を行う「整備強化エリア」を市内から4カ所選定する方針などを示した。2025年度末までに最終的な計画をまとめる予定となっている。
 国土交通省の検討会では、2040年ごろには市内の降雨の変化倍率が1・1倍となる予測が示されている。気候変動の影響を踏まえて、ハードとソフトの両面から浸水対策を推進する考え。
 計画案では浸水リスクを総合的に考慮して▽南部処理区▽芝川第10−3処理分区▽鴨川第42処理分区▽南部第10処理分区――の4カ所を整備強化エリアに選定した。おおむね南部処理区が大宮駅北側、芝川第10−3処理分区はさいたま新都心駅北側、鴨川第42処理分区を武蔵浦和駅北側、南部第10処理分区が浦和駅・南浦和駅・武蔵浦和駅の中間地点に当たる。
 4エリアの概算事業費は約160億円を試算。計画期間は2026〜45年度の20年間に据えており、5年ごとに1エリアずつ整備を終えるイメージを持っている。4エリアの整備が完了後、次に整備すべきエリアへ速やかに着手できるよう検討と設計を順次進める。
 計画ではさらに、1時間あたり55・5oの降雨量に対応できる施設整備が完了していない地域を「整備促進エリア」に設定する方針だが、こちらは見直し中としている。概算事業費は2026〜30年度で約170億円となっている。

提供:埼玉建設新聞