香川県は、大束川の改修工事に伴い、丸亀市内の富士見橋を架け替える。工事は仮設橋の整備、既存橋の撤去、新橋の整備に分割して発注する考え。本年度中に実施設計業務を進め、2026年度以降の施工計画をまとめる。
予備設計の段階で示された新橋の橋長は41b。上部工の構造はPC中空床版橋、下部工は橋台・橋脚どちらも重力式で2径間となっている。
路線は県道善通寺府中線で、幅員は約16b。幅員構成について、歩道は両側に約3b、車道は片側1車線でそれぞれ約5bを見込む。また、右折車線の設置も検討する。
施工箇所は丸亀市飯山町川原地内。既存の富士見橋はダイレックス飯山店の東側に架かっているが、新橋の架設箇所については設計で詰める。
撤去する既存の富士見橋の橋長は13・1b。上部工の構造はPC中空床版橋、下部工の型式は逆T式で1径間となっている。幅員構成は両側の歩道が約1b、車道は片側1車線でそれぞれ3・25b。
現在、「(防災・安全社会資本整備交付金)広域河川大束川改修工事 橋梁詳細設計業務委託(富士見橋)」の制限付き一般競争入札の手続きを進めており、9月29日に開札する。納期は26年3月23日。この他、本年度中に仮設橋の詳細設計を香川設計センター(坂出市)、地質調査をナイバ(高松市)が行う。新橋の予備設計は20年度に香川設計センターが担当した。
大束川では浸水対策を目指して河道の拡幅工事をしており、これに伴い富士見橋の架け替え工事に取りかかる。新橋の歩道が拡幅されるため、東側に位置する飯山北小学校への通学路の安全性向上も期待される。
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建通新聞社