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滋賀産業新聞
2025/10/01

【滋賀】県都計課 びわこ地球市民の森の雨水排水路改修

 滋賀県土木交通部都市計画課は今年度、びわこ地球市民の森(守山市水保町他)の雨水排水路改修について、現況よりも高精度の計画を検討する。業務の受注者は、10月9日開札の簡易型一般競争入札(総合評価方式〔業務特別簡易型T型〕)で選定する。落札決定は10月15日の予定。委託期間は契約締結日より5日以内の日から来年3月19日まで。
 「びわこ地球市民の森」は、旧野洲川南流の廃川敷(約42・5f)を活用。湖南平野では、ほとんど失われてしまった緑の森を再生する試みとして、2000年(平成12年)から県営都市公園事業としての整備・管理を進めている。
 21年(令和3年)8月14日からの豪雨の際、公園周辺において溢水被害が確認されたことから、21〜22年度(令和3〜4年度)に雨水排水計画の検討を、日建技術コンサルタント滋賀事務所(大津市)で実施した。その委託業務の内容に基づき、今年の夏までに公園内の中央を縦断する雨水排水路が10年確率規模で雨水を排水できるように掘削するなどの整備を行った段階。
 今回委託する業務では、過年度実施の委託業務の内容や課題を踏まえ、詳細な現地調査や不等流解析を行ったうえで、より精度の高い雨水排水計画の検討を行う。
 対応策の検討内容は▽公園内の既存水路の必要に応じた浚渫等▽公園内の既存排水施設(ネック地点)等の改良▽公園下流端から湖岸堤間の必要に応じた浚渫等▽湖岸堤から琵琶湖域における河口閉塞解消のための浚渫等▽交差道路および公園内の園路橋等の横断構造物への対応(公園内の既存水路と交差するBOXカルバート等の改修・増設等、公園外への雨水流出箇所の対策の検討)▽超過洪水時への対応(ハード対策、ソフト対策)▽改修案(複数パターン)の策定、最適案(経済性、施工性、合理性)の検討―。
 なお、関連する測量業務(0・85q)は、モリタ(大津市)が担当(24〜25年度〔令和6〜7年度〕)。

提供:滋賀産業新聞