金沢市の村山卓市長は30日、日本銀行金沢支店跡地(香林坊2丁目地内)の先行利活用に向けた意見交換会を市役所第二本庁舎で開いた。
会場には地元町会及び商店街関係者や、未来へつなぐ金沢行動会議、金沢まちづくり学生会議から約30人が集まった。村山市長は「安全安心な賑わいのため、建築や消防関係の各種法律に適合した改修を行う」とし、金沢21世紀美術館改修に伴う休館期間中の仮移転や地下金庫室約600平方メートルの活用も含め、検討を進めている状況を説明した。出席者から「21美の仮移転先として、いいと思う。県市連携で尊経閣文庫を誘致するとともに、21美機能を少し残し、カフェなども併設した施設を考えてほしい」、「デジタルを駆使し、小さな子どもたちもアートを楽しめる拠点を設けてほしい」など、様々な意見が出された。
旧金沢支店の建物は1954(昭和29)年8月に竣工し、施設規模はSRC造地下1階地上3階建て延べ約4800平方メートル。現在、日銀側と売買交渉中で、年度末にも取得が見込まれる。また、建物内外部の改修に伴う実施設計(委託先/大屋設計)、建物外構改修設計(同/日本海コンサルタント)にも現在、取り掛かっている。