甲賀市教育委員会はこのほど、市が目指す学校教育の実現に向けて小・中学校を対象とした「第2次甲賀市小中学校再編計画」を策定した。
同計画では、25年度(令和7年度)から34年度(令和16年度)までの10年間を計画期間とし、中間年度の29年度(令和11年度)に見直しを行う。市は、計画内で再編・統合された実績を参考に、再編と共に小中一貫教育の推進を図るとともに、それぞれの学校区における再編への方向性を示した。土山中学校区・甲賀中学校区においては、小中一貫教育の推進及び学校運営を維持する観点から、既存の中学校校舎を活用した小中一貫校の設置による再編を目指す。甲南中学校区については、第三小学校が小規模の学校であることから児童が切磋琢磨し合える一定の人数の確保をするため、近隣の甲南中部小学校との再編を進める方針。また甲南中部小学校は、長寿命化計画に基づく校舎の整備を進める。信楽中学校区では、信楽小学校の改築工事の完了時期に合わせ、5つの小学校を1つに再編し小中一貫教育の効果的な実施環境を整える考え。今後は、中間見直しにおいての児童数の推移や各工事などの状況を踏まえ検討を重ねていく。
また、過去に実施されたパブリックコメントの内容を踏まえ学校再編の実施に向けた具体的な計画となる実施計画を今後策定し、現状と今後の課題などを反映し策定する模様。
提供:滋賀産業新聞