金沢市は2日、「2025年度第1回木の文化都市を継承・創出する金沢会議」を委員改選後初めて、市役所庁舎で開き、会長に宮下智裕氏(金沢工大教授)を選ぶとともに、事務局側が今年度事業及び取組内容を報告し、意見を交わした。
緊急整備地域木の文化都市見える化事業補助金については、現行制度を拡充する形で、9月から始まった。対象エリアを都心軸沿線から都市再生緊急整備地域に広げ、工事費の補助率は3分の2(現行2分の1)、上限額は1000万円(同500万円)に引き上げ、新たに設計費補助(補助率3分の2、上限額300万円)も追加。用途を問わず、地上3階建て以上の建築物の新築、増築、改築、修繕及び模様替えに伴う工事のうち、望見できる意匠部分及び構造部分の木質化が対象となり、事業選考会での審査を経て、補助が決まる。
木が彩る歩行空間創出事業の一環で、金沢駅東広場木製ベンチ設置工事(入札公告済)を計画、年度末までに完成させる。「木の文化都市・金沢ミライまちづくり」学生提案事業における、前年度最優秀賞「重なる木枠」(あすなろの森・トイレ改築)の具現化に向け、実施設計(委託先/桶村設計)が進められ、来年度着工を予定している。