愛媛県は、来村川水系内平川の大規模特定河川事業に新規着手する計画だ。2026〜35年度の10年間に総事業費29億8300万円(用地費12億5000万円ふくむ)を投じて河川改修を推進する。
同事業は、16年度に策定した河川整備計画(改修計画区間1・3`)に基づき、宇和島市の中心を流れる内平川の下流370b区間を対象に浸水被害の軽減を図るもの。対象区間は河川整備計画では河道拡幅区間に当たり、主に堤防・低水路・護岸工などを施す他、道路橋の架け替えなどを推進することになる。11年9月の台風15号では107戸の浸水被害が発生しており、地元からは早急な河川改修の要望が出ていた。
県によると、新規扱いのため進捗率は0%だが、地権者協力がある程度見込まれており、順調なら26年度に用地・補償、27年度以降に測量調査や工事(付帯工事含む)にそれぞれ着手し、35年度の事業完了を目指すことにしている。
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建通新聞社