日本建築士事務所協会連合会(日事連)の上野浩也会長は3日、記者会見を新潟市中央区の朱鷺メッセで開いた。
第47回建築士事務所全国大会(新潟大会)の開会前に行われたもので、上野会長は「多くの地方を回らせてもらい、その重要性を感じている。地方をベースとして我々は会の運営を進めていく。問題は山積しているが全体を考え、皆でやろうをテーマにしていきたい」との考えを強調した。
全国的にも多い傾向にあるという入札のダンピング問題に触れ、「解決はできないかもしれないが糸口をつかみたい。発注機関に対して最低制限価格を設けるよう、国土交通省に働き掛けている。地方の生命線は官庁工事と言ってもいい」と力を込め、任期中に一定の方向性を示したい考え。また、2024年度の合格率が8・8%だった一級建築士にも目を向けた。「業界のエゴ(自我)とならないよう、人材を増やしていきたい」とする一方、「今の試験は重箱の隅をつつくようなものだ」と注文。加えて、建築設備士も人材不足が大きな問題となって、入札が不落になるケースが多いという。
上野会長は、2日に行われた次世代を担う設計者を対象とした青年話創会には「早く執行部、会長になってほしい。若い感性や違う考え方を受け入れていきたい。少し時代遅れの感がある」と大きな期待を寄せた。3日の女性交流会に関しては「女性ならではの感性。キッチン、風呂回りなどは女性の方が能力を生かせる。また、一級建築士も女性は大幅に増えており、その貴重な人材に活躍してもらいたい」とエールを送った。