北秋田市観光課は、「道の駅たかのす」整備事業(リニューアル)に関し、基本設計プロポーザルの審査会を9月30日に実施、受託候補者にランドブレインを選定した。近く契約を締結する予定。実施設計は基本設計の進捗を踏まえ委託する。来年度に着工、9年10月頃のオープンを目指す。リニューアルに合わせて、敷地内にある大太鼓の館の改修も行う予定で、7日に基本設計をプロポーザルで公募した。
道の駅たかのすは国道7号沿いにあり、平成10年に供用が開始された交流拠点施設。地域経済の活性化や観光振興の拠点化を目指し、既存の道の駅と24時間トイレを解体し、新施設を建設する。
新施設は延べ床面積3,660u規模で、物産販売、飲食、子育て応援などの機能を持つ地域振興施設のほか、モンベル店舗やツーリストセンター機能を有するアウトドア拠点、道路情報発信施設、24時間利用可能なトイレを整備する。事業費は建築工事が19億9,000万円、土木工事が3億5,000万円を見込む。
敷地は既存敷地と用地買収予定の敷地西側農地(約4,000u)を合わせた約29,700u。新施設は既存施設の解体跡地と西側農地に建設する。用地買収は年度内の完了を目指す。
敷地内の大太鼓の館についても改修を計画。平成元年の開館から30年以上が経過し、老朽化や環境負荷低減などの課題に対応するため、本体および電気・機械設備の機能更新を行う。加えて、バリアフリー基準への適合やユニバーサルデザインの導入などで、安全かつ快適な施設環境を整備する。展示内容や体験コンテンツの更新、多目的交流スペースの設置などにより集客力の向上を図る。概算事業費は総額4億1,800万円を想定。着工は来年度以降。
大太鼓の館は鉄筋コンクリート造り平屋建て、床面積1,525.43u規模。野外ステージやごみ置き場を付帯し、大太鼓6基や世界の太鼓約140個を展示している。
改修にあたり基本設計をプロポーザルで公募。参加表明書の提出は今月24日まで。11月4日に参加資格および一次審査の結果が通知される。同月14日の期限で企画提案書を提出し、21日に審査会を行う。審査結果の通知と契約締結は11月下旬を予定している。提案限度額は1,327万7,000円(税込)で、委託期間は令和8年3月25日まで。
提供:秋田建設工業新聞社