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日刊建設工業新聞
2025/10/03

【鳥取】建設人材確保策/環境改善や採用活動を強化/11月上旬までに対策案/緊急プロ会議

 産学官で建設人材の確保策を検討する緊急プロジェクト会議(コーディネーター・松見吉晴鳥取大学名誉教授)の第2回会議が9月30日、鳥取市内であった(=写真)。労働環境の改善や採用活動の強化など具体的な検討に入っており、11月上旬までに対策を取りまとめ、県の来年度予算編成に反映させる。
 労働環境の改善では、教育プログラムの充実や、業務経験を積んでもらい成長を実感できる土台をつくる。採用活動面では、学生や保護者、教員に建設産業の魅力を伝えるほか、UIJターンで県外人材の取り込みを念頭にインターンシップの取り組みを強化する。
 また、求人情報を効果的に発信するため、SNSやテレビCMなども活用して露出頻度を高める。
 会議のメンバーは「人材の育成で、一企業ではどうしても研修制度に弱い面がある」(建設業協会)、「情報発信にプラットホームがあれば」(測量設計業協会)といった意見を寄せ、サポート体制の強化を求めた。
 このほか、県と市町村による公共事業の実施体制については、積算、施工、維持管理の分業化と民間への外部委託を検討。地域を広域化し、県と市町村で「協同化」する提案もあった。
 次回11月の会議では事業化案を集約するほか、会議として県に提言する内容をまとめる。その後、必要な経費は来年度当初予算に要求する。

日刊建設工業新聞