建通新聞社(東京)
2025/10/08
【東京】都 東京環状線755m整備 中央復建コンで予備設計
東京都建設局は八王子都市計画道路3・3・10号東京環状線の八王子市緑町〜台町1丁目間755bを対象とした予備設計を2025〜26年度の2カ年で進める。現道の拡幅やトンネルの構築などによる整備を計画しており、中央復建コンサルタンツ(千代田区)に財務局契約で業務を委託した。26年12月25日までの委託期間で成果を得て、後続の詳細設計などに備える。32年度内の事業完了を予定している。全体事業費は106億3100万円を見込む。
東京環状線は八王子市の鑓水大芦と滝山町1丁目を南北につなぐ延長約10・8`の都市計画道路として1961年10月に都市計画決定。このうち八王子市緑町〜台町1丁目間は国道16号と都道八王子城山線などを結ぶ延長755b、幅員25b(2車線)で、2016年2月に国から事業認可を取得した。
現道の拡幅や道路の新設による整備で国道16号や八王子駅周辺の渋滞緩和と円滑な交通アクセスの確保を図る。また、緊急車両のアクセスや避難路としての機能を充実することで地域の防災性を向上させる。
このうち国道16号と接続する緑町方面の起点側には大きな高低差があるためトンネルを構築。台町1丁目方面のトンネル坑口を出てすぐの山田川には橋梁を架ける。24年3月27日付で事業期間を9年延伸し、33年3月31日までとした。
全体事業費106億3100万円の内訳は用地費が52億9200万円、工事費が53億3900万円。23年度末時点で全体事業費の29・2%に当たる31億0400万円(うち用地費29億0600万円、工事費2億0200万円)を執行した。用地取得率は48・5%で、道路新設による整備箇所の地権者が多く、用地折衝に時間を要しているという。工事には未着手で、沿道宅地の生活道路や搬入路と作業ヤードの確保などが必要になるとしている。提供:建通新聞社