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建通新聞社四国
2025/10/07

【香川】県 本年度に北館現地建て替え基本設計

 香川県は、本庁舎北館の現地建て替えに向けて、本年度中に新北館の基本設計を発注する。同業務には既存北館の解体工事の基本設計も含まれる見通し。設計で工事のスケジュールなどを詰める考えだ。
 新北館の規模は5階建て延べ約5900平方bを見込む。現在の人材育成センターや会議室、生協売店の機能を継続する方針だが、会議室は災害時に他の機関からの応援職員の活動場所として活用するため拡大する。売店の面積は縮小する考えだ。また、既存北館が抱えるエレベーター未設置などのバリアフリー面の課題も検討する。
 当初、新北館は番町地内の看護専門学校跡地に整備する予定だった。しかし、基本計画の策定に当たり、地下埋設物などの調査と技術的な検討を通して、現地建て替えが可能と判断している。
 看護専門学校跡地の活用については、解体・新設工事中に各機能を移転する仮設庁舎の設置が見込まれる。同跡地の所在地は高松市番町5ノ3ノ1で、敷地面積は967平方b。基本計画の策定は松田平田設計大阪事務所(大阪市西区)が担当した。
 解体する既存北館の規模は、鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下1階地上4階建て延べ6851平方b。1966年の完成時は3階建てだったが、4階建てに増築されている。
 これまで北館は会議室や職員らの研修施設として利用されてきた。これらの役割を残しつつ、建て替えに伴い耐震性を高め、災害時の拠点施設としての機能を高める。

提供:建通新聞社