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日刊建設工業新聞
2025/10/09

【鳥取】市内390bの緊急対策必要/下水道管特別重点調査/米子市

 埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて国が要請した下水道管路の全国特別重点調査で、米子市上下水道局は、1年以内の速やかな対策が必要とされる「緊急度1」に該当する区間が市内に計390bあったと発表した。早急に損傷部の応急措置を講じ、その後、優先度に応じて管更生などの恒久的対策に乗り出す。
 調査対象は、管径2・0b以上、敷設から30年以上が経過した下水道管。調査員が目視で劣化、損傷を点検したほか、ハンマーで管を叩き、発生する音の違いで内部の空洞などを検出。
 西町や天神町1丁目、同2丁目、内町など市内の2・14`を調査した結果、計390bを緊急度1と判定。ひび割れや鉄筋の露出、浸入水が見つかった。また、応急措置を実施したうえで5年以内の対策が必要な「緊急度2」は1・66`で、目地部の破損などを発見。このほかの区間は軽度の劣化だった。
 今後の対応として、緊急度1、2と診断された区間は安全確保に最大限留意する必要があるとして、同局は速やかにレーダーによる空洞調査を実施し、必要があれば補修を施すという。管の損傷部は道路陥没の原因となる浸入水の止水などの応急措置を1年以内に展開。安全対策を講じた後、5年以内に管更生を進めたい考えでいる。

日刊建設工業新聞