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秋田建設工業新聞社
2025/10/09

【秋田】秋田市の横町A工区、北側の建物解体など進む/9年度の着工に向け補償等継続

 秋田市道路建設課が拡幅事業を進めている都市計画道路川尻広面線・横町A工区において、補償物件の所有者による北側の建物解体が順調に進んでいる。このほど北側区間で最西端にある清水ビルの解体が始まり、北側で行われる物件解体は今年度中に大部分が進捗すると見られる。市は来年度いっぱいをかけて南側も含め補償と所有者による解体を終わらせたい考えで、地下埋設物の移設や電線共同溝工事には9年度の着工を目指す。

 道幅が狭い横町工区の計画区間は、西側の「赤れんが通り」と東側の「川反通り」をつなぐ延長114m。大町五丁目交差点(南側:旧清水ビル、北側:旧酒楽亭うみひこ)から五丁目橋手前までの区間で、飲食店などが多く立地し、南通方面から川尻方面への一方通行となっている。

 計画によると、車道幅員を12mにし、両側に幅員6.5mの歩道を設置することで、全幅25mの3車線道路として整備する。事業化した時点の総事業費は約45億円で、大部分が補償費。事業期間は11年度までを予定。

 所有者による解体が始まった清水ビルは、県の施行により拡幅された区間寄りの「大町五丁目交差点」角地に位置し、2階には老舗の洋食屋が入居していた。向かいには旧酒楽亭うみひこだった建物がある。

 北側の物件で解体が完了していないのは清水ビルを含め数棟のみ。南側は解体中の物件もあるが大部分が解体未実施で、南側よりも北側の方が補償・解体の進捗が早い。

 市は今後、来年度いっぱいをかけて補償や所有者による建物解体を進め、9年度から拡幅工事に着工したい考え。工事では地下にある埋設物を補償工事として移設した後、複数件に分け両側に電線共同溝を設置。その後、歩道設置と車道部の工事を舗装も含め1件で発注する計画。歩行者スペースには融雪設備の新設も予定している。

 県が施行した区間が近い西側から順に着手し、五丁目橋方面に進捗させる工程を想定しているが、支障物の状況などを踏まえて優先順位を検討する。市が施行する横町A工区が開通すれば、新屋方面から広面の通称・横山金足線まで、連続して対面通行ができるようになる。

提供/秋田建設工業新聞