神奈川県は、県立学校の普通教室と特別教室の個別空調を再整備する。全館空調の学校は直営で設計・工事を行うことが決まっており、本年度は個別空調を設置している高校と中等教育学校、特別支援学校計145校についてPFIやリース方式の可能性も視野に整備手法を検討する。明豊ファシリティワークス(東京都千代田区)に支援業務を委託し、整備手法や学校の優先順位などをまとめる。2026年度以降のスケジュールは未定としている。
県は15年度までに全ての県立学校の普通教室に空調を設置、特別教室も多くが整備済みとなっている。最も早い学校では設置から約20年が経過しており、故障や不具合が発生した場合には随時更新を進めてきた。
県立学校165校のうち、個別空調を設置している高校・中等教育学校125校、特別支援学校20校を対象に、更新に向けた整備手法を検討する。
本年度の支援業務では他自治体が採用した方式について情報収集しながら、PFIやリース方式の可能性も含め適切な手法を探る。設置時期は学校によって異なるため優先順位もまとめる。電気式の空調を設置している学校と、電気式とガス式を合わせて整備している学校があるため、更新後の空調の種類も検討内容に含む。
全館空調は学校によって条件が異なり、1校ずつ検討すべきと判断したことから直営で設計・工事を行うこととした。本年度は神奈川工業高校、神奈川総合高校などの更新工事を予定する。
神奈川県内では横浜市が小中学校の普通教室の空調の更新にPFIなどの導入を検討。川崎市の小中学校はPFI(BTO)方式で一斉更新を進めている。
提供:建通新聞社