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北陸工業新聞社
2025/10/10

【新潟】ニュージェックを特定/儀明川ダム本体実施設計/県上越振興

 新潟県上越地域振興局は9日、公募型プロポーザル(標準型)で選定を進めていた「儀明川ダム本体実施設計業務」について、ニュージェックを特定したと発表した。
 技術提案では「弱層を基礎地盤とする重力式コンクリートダムの本体実施設計における留意点」「多様な貯水池運用(事前放流、下流環境負荷軽減、排砂等)に対応するための取水放流設備設計における留意点」の2項目を求めた。儀明川ダムは、ぜい弱な軟岩が主体の基礎地盤上に計画する重力式コンクリートダムで、地質的課題を解決するため近年、詳細な地質構造の解明とともに地盤強度を設定した。本業務では地質構造の影響を考慮したダム本体概略設計を踏まえ、ダムサイトの地質構造・現場条件等を総合的に考慮したダム等施設設備の位置や形状等を設定。水理計算・構造計算、耐震性能照査を行い、ダム等施設設備の詳細な設計、施工計画および施工設備の設計を行う。新潟県CIM適用業務。概算委託費用は2億2000万円程度(税込み)を想定、期間は11月中旬から29年3月下旬まで。
 施設概要は堤高36・8メートル、堤頂長191・0メートル、堤体積9万3900立方メートル、総貯水容量288万立方メートル、有効貯水容量189万立方メートル。型式は重力式コンクリートダム。県が24年度に公表した、中長期的な発注見通し(23年度末時点)によると、全体事業費は251億円を見込む。
 分水施設概略設計および本体概略設計はニュージェック、費用対効果検討はクレアリア、環境評価は日本工営、治水計画検討はニュージェック(21年度)、パシフィックコンサルタンツ(23年度)が担当。

hokuriku