滋賀県長浜土木事務所は、全5基中1基目を完了し米原市上丹生地先で2基目の砂防堰堤新設を計画している「丹生川」砂防堰堤整備事業について、順調に行けば26年度にも透過型を計画する2基目の砂防堰堤1基の設置工事および約192b規模の管理用道路の整備工事を一括で、発注し着工したい考えだ。今後詳細を決定するが現時点では施工は現場状況から工事用道路を先行し26年度の1ヵ年で整備、その後透過型砂防堰堤1基を27〜28年度の2ヵ年でそれぞれ整備し2基目堰堤整備の完了としたい考え。2基目に次いで計画する3・4・5基目については未定で、具体化が進めばそれぞれ予備設計から発注していく。
26年度にも工事発注するのは18年春整備完了した1基目の不透過型堰堤の上流側近隣の取得用地に整備する透過型堰堤1基で、規模は高さ約8b、延長43・85b―と1基目と同程度。また進入路となる延長約192bを計画する工事用道路の整備工事も26年度一括で発注される見込み。
24年度は23年度新洲(栗東市)に委託した修正設計で管理用道路の詳細設計と、一般構造物詳細設計、一般構造物予備設計1ヵ所を行い延長を経て完了。修正設計を経て24年度後半は追加の用地取得に取り組んだ。
新設する2基目の砂防堰堤の詳細設計は19年度、第一復建(滋賀事務所・大津市)で完了。
河川「丹生川」では、総合的な浸水・土砂災害対策として下流から上流に向け、全5基の砂防施設整備を計画。県長浜土木では、丹生川の2基目の砂防堰堤完成後は、さらに上流側へ3基目、4基目、5基目と、全5ヵ所の砂防施設整備を推進する意向。現段階では3・4基目は既存堰堤をそれぞれ改修、5基目は新設を検討しているが、予備設計等も未実施で手法や時期は決まっていない。
提供:滋賀産業新聞