南砺市議会全員協議会は9日開かれ、市側は旧井波町役場内にある井波市民センターを、地域包括ケアセンターに移転する方針を示した。
移転先となる包括ケアセンターは、1、2階を再配置してスペースが確保される。2026年に5月にスペースやスケジュールを決めるとし、12月の移転オープンを目指す。
市民センターは旧役場の1階部分を利用している。旧役場を巡っては、地元のNPO法人イナミライデザイン(井波3094、小西正明理事長)により、活用が検討されている。市側は、建物を解体して憩いの場となる広場を地域が主体となって検討していると報告し、「市民センターの移転が必要で、まちづくりの議論と並行して、移転準備を進めていく」と説明した。市として「地域のにぎわいを市民を中心に創るため、知恵や資金調達など伴走して支援していく」との考えが示された。
旧役場は1976年に建設され、施設規模がRC造3階建て延べ3613平方メートル。庁舎敷地は7533平方メートルとなっている。