富山県建設業協会は11日、南砺福野高校農業環境科生徒の保護者との意見交換会を、南砺市苗島の同校で開いた。
生徒の進路を助言する立場にある保護者と意見を交わすことで、建設業の現状や若手技術者の仕事に理解を深めてもらうと同時に、建設業の魅力をPRし、若者の入職促進につなげる目的で実施したもの。
この日は、県土木部建設技術企画課の安川哲二主幹、県建設業協会から上田信和副会長・砺波支部支部長(砺波工業代表取締役社長)、加藤昭悦専務理事、中山誠信砺波支部事務局長、寺島秀峰課長、岩元孝貴主事、同校卒業生から高川柊羽氏(藤井組)が出席。保護者は同科2年生の22人が参加した。
加藤専務理事が技術者と技能者の2つの働き方や新3Kなど建設業の現状について、続いて安川主幹が行政の立場から建設業の役割について資料に基づいて説明した。
同校を2024年3月に卒業したOBの高川氏は「高校では土木類型を専攻し、建設業に興味を持ったので入職した。現在は施工管理の業務に従事している」と自己紹介。「初めはコミュニケーションを苦手と感じていたが、仕事を通して苦手意識がなくなり、人と話すことが好きになった。完成した工事に対して充実感・達成感を感じている。誰が見ても立派になったと思われるよう成長していきたい」と語った。また、会社の作業服がデザイナーズユニフォームに一新されたことも紹介した。
意見交換では、農業環境科は野菜類型・草花類型・土木類型に分かれているが、野菜・草花類系でも就職は可能かとの質問に対し、「専門でなくても十分活躍できる。社内の教育制度、資格取得へのサポートが充実しているので、安心して選択肢に入れてほしい」と回答。協会主催の新入社員研修の参加者をみると、およそ半数が土木・建築系学科以外から入職していることも説明された。
最後に上田副会長が、「台風による川の氾濫などの災害復旧や冬の除雪作業も仕事であり、建設業は人々の生活に不可欠なエッセンシャルワーカー」と役割を強調。「地元に根を張り、『この地域を守るんだ』との誇りと『地域への恩返し』という気持ちを持って仕事をしている」と話し、「建設業はこの先もなくてはならない業種だ。ぜひ地域に貢献できる企業への就職を考えて頂きたい」と呼び掛けた。