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建通新聞社(中部)
2025/10/17

【愛知】愛西市 佐屋小学校老朽化対策基本構想 素案を公表

 愛西市は、老朽化対策が急務の佐屋小学校について、対策手法をまとめた基本構想の素案を公表した。素案では、現施設の課題や、改築と長寿命化改修の比較などをまとめた。
 2024年3月に策定した「愛西市立小中学校適正規模等並びに老朽化対策基本計画第T期」で、同校は最も深刻な老朽化の状態にあると判断。素案では、躯体のひび割れや漏水による劣化、大雨時の浸水などの課題を挙げた。
 とくに校舎棟は、老朽化が著しく構造上危険な状態にある建物として危険改築に該当しており、躯体の大々的補修や中性化対策が必要と指摘。また、教室の拡張や間取りの変更、浸水対策、バリアフリー化などの対応も必要で、長寿命化では根本的な改善が困難となる可能性があることが分かった。
 素案では、整備パターンとして、全ての施設を長寿命化改修する「A案」、北校舎と体育館を長寿命化改修し南校舎のみ改築する「B案」、仮設校舎を建て体育館は長寿命化改修し校舎棟のみ改築する「C案」、C案のうち仮設校舎は建てずに整備する「D案」、全ての施設を改築する「E案」の5案を提示。整備コストに対するメリットやデメリットを考慮しながら、これらの案をもとに、今後、準備委員会などで整備方針を。
 各施設の規模は、北校舎が1973年竣工の鉄筋コンクリート造3階建て3545平方b。南校舎が65年竣工の鉄筋コンクリート造3階建て(南棟のみ平屋)延べ2856平方b。屋内運動場が、80年竣工の鉄筋コンクリート造平屋1198平方b。
 所在地は、須依町東田面17。
 基本構想の策定は、日総建中部事務所(名古屋市中区)が担当。2025年度内に基本計画をまとめた後、順調に進めば26〜27年度に基本設計と実施設計、28年度に工事着手となる想定だ。


提供:建通新聞社