枚方市は、2029年度までに実施するトンネルや橋梁の点検、補修工事で新技術や新工法の活用を検討し、1割程度の費用縮減を目指す。コスト削減や維持管理の効率化を図るため、最新のメンテナンス技術を積極的に活用する方針だ。
市は9月、公共施設マネジメント推進計画に基づき分野別計画として策定している「トンネル個別施設計画」と「橋梁長寿命化修繕計画」を改定。それぞれの維持管理に係る新技術の導入と集約化・撤去についての検討状況などを追加した。
■トンネルは穂谷、岡東・山之上東で定期点検実施
コスト削減や維持管理の効率化を図るため、トンネル施設の定期点検や補修設計でNETIS(新技術情報システム)を活用するなど、維持管理に関する最新のメンテナンス技術を活用することを目標とする。現計画期間(20〜29年度)で試算している維持管理費用は700万円で、今後は28年度に計画の対象としている穂谷トンネル(市道穂谷狭戸線)と岡東・山之上東トンネル(市道岡東山之上東1号線)の2施設の定期点検で各175万円を見込む。新技術や新工法を検討・導入し、1割程度の費用縮減を目指す。
トンネル施設の集約化・撤去対象については、2施設が緊急輸送道路などの重要な路線である他、山間部に位置し迂回(うかい)路がない路線であることなどを踏まえ、現段階では集約化・撤去を行うことが困難だとした。今後、周辺の状況や施設の利用状況を踏まえて、再度検討を行う。
橋梁は、現計画期間内(20〜29年度)で約9億2000万円の維持管理費用を試算。長寿命化修繕に係る新技術の導入については、特殊橋や長大橋が少ないため、実効性・実現性が低いことから、現時点では新技術の導入は行わないこととしたが、状況に応じて、点検や修繕設計時に新技術の適用も含めた工法を積極的に採用する。
また、建設時から時間が経過し、土地利用の変化、周辺人口の減少、周辺道路網の整備などにより利用交通が極端に減少すると見込まれる橋梁については、集約・撤去を検討する。29年度までに1橋程度の集約化・撤去、34年度までに約100万円の維持管理コストの削減を目標とする。
■26年度に4橋で設計、3橋で補修工事
橋梁長寿命化補修計画では、市が管理する316橋で点検、補修設計・工事の短期事業計画を定めている。26年度には、無名105号橋(磯島第9号線)、西禁野橋(禁野第2号線)、無名99号線(西禁野第11号線)の3橋で補修工事を計画。無名105号橋では、全面の桁塗装と下部工のひび割れ注入、西禁野橋では主構造の断面修復、無名99号橋では主構造と下部工の断面修復、床版防水を行う。
また、27年度以降に補修工事などを行う無名235号橋(長尾西町第40号線)、無名91号橋(中宮第2号線)、無名212号橋(塚本第15号線)、無名224号橋(長尾招提線)の4橋で設計に着手する。4橋は27年度に工事と点検を行う計画だ。
提供:建通新聞社