小名浜港湾建設事務所は、勿来漁港海岸の離岸堤改築事業で今年度、現離岸堤の撤去工事に着手した。2026年度以降も撤去を行うとともに新離岸堤の整備を進め、29年度の事業完成を目指す。
勿来漁港に隣接する同海岸は、勿来県立自然公園内に位置する。海水浴場として親しまれており、波による海岸浸食を抑えるため離岸堤を設置していたが、景観に配慮し、より安全に海岸を利用できるように現在の離岸堤を撤去して、約100m沖側に新設する。10年度に事業着手した。
現離岸堤の全体延長は207m。このうち、今年度末工期で約80mの撤去工事を行っている。撤去したコンクリートブロックの一部は、新離岸堤に再利用することでコストを抑える。
新離岸堤は全体延長130mで、このうち65mが完成した。今後、撤去工事の進捗等を踏まえて整備を進める。
(提供:福島建設工業新聞社)