トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

秋田建設工業新聞社
2025/10/20

【秋田】秋田市古川雨水排水ポンプ場の建設/場内整備の年度内発注を中止

 秋田市上下水道局は、建設を進めている古川雨水排水ポンプ場の工期が約1年延びることに伴い、今年度に予定していた場内整備(ポンプ場内舗装、植栽、場内外構など)の発注を中止し、来年度に繰り越す方針を明らかにした。さらに来年度は、県が整備した猿田川樋門の開閉動作と同ポンプ場を連動させる「遠方監視制御設備」の設置も計画しており、早ければ11月補正予算で債務負担行為を設定する考え。

 当初、場内整備工事は約3億円を充て、今年度内に発注する予定だった。工事では、ポンプ場内の舗装、植栽、場内外構整備のほか、高盛土される引込施設へのL型擁壁設置や、引込施設内の水路付け替え(L約100m)などを実施する予定。

 また、遠方監視制御設備ではポンプ場側に親局、猿田川樋門側に子局を設け、無停電電源装置を整備する。ポンプ場の起動と猿田川樋門の開閉動作を連携させるほか、災害時などに遠隔で樋門を操作できるようにする。

 同事業は、大雨の際に浸水被害が頻発している古川流域の総合的な治水対策を行うもので、秋田市(建設部、上下水道局)、県(河川砂防課)、国(東北地方整備局秋田河川国道事務所)が連携して進めている。

 上下水道局が所管する古川雨水排水ポンプ場は、雄物川右岸の秋田発電・工業用水道北側に建設中。地下水対応や施工方法の変更、週休2日制導入による労働環境の変化などにより、6月議会で約4カ月の遅れが生じるとしていたが、9月議会では工期全体で約1年延びる見通しを示した。

 また、9月補正では工法検討や新たな施工内容の追加などに伴い、継続費(総額92億円)の年割額を見直し。今年度分を47億9,300万円から6,000万円に減額し、8年度の年割額を0円から47億3,300万円に変更した。

提供/秋田建設工業新聞社