京都市は20日、中京区の京都市男女共同参画センター(ウィングス京都)の一部活用に係る契約候補事業者について、公募型プロポーザル方式で審査した結果、椛蜉_書店(京都市北区)を選定したと発表した。
プロポには、同社を含め2者が参加。評価点が78・4点(100点満点)で最も高かった同社を選定した。
同社の提案によると、コンセプトは「書店を核にした学びと交流の広場が、多世代の参画を支え、地域に賑わいと新しい公共性を生む拠点に」、事業内容は「物販(全年齢対象の書籍)、飲食店、学びの場、自習や仕事のための空間、子育て相談・託児サービス等」。
地域連携として「防災イベントや地蔵盆体験イベントの開催、地域の高齢者を〈先生〉とする学習イベントの開催等。京都市施策への寄与としては▽誰もが活躍の場を得られる「開かれたコミュニティ空間」としての機能を強化し、若者や地域住民の新しい挑戦を支援▽世代・属性・環境を超えて「誰もが参画できる場」を実装し、ウィングス京都が目指す男女共同参画と地域共生の理念を具体的に体現。
同社の貸付希望価格は4000万0001円(年額)。なお市の設定した最低貸付料は3942万9686円/年(税込)。
貸付期間は10年間とする(この期間には契約満了による原状回復工事期間を含む)。
活用にあたっては、事前に施設の改修工事(公共部分改修工事)が必要となり、同工事については市と事業者とで設計及び工事について、それぞれ委託契約を締結する。同工事にかかる費用は、設計(令和7年度)600万円及び工事(令和8年度)7500万円(ともに税込)を上限に、市での審査のうえ、事業者が提案した額を基本として市が負担する。
今後は、11月以降に基本協定を締結し、11月以降〜令和8年3月31日に2階公共部分改修に係る設計を行い、同年4月以降に2階公共部分及び1階活用部分改修工事を実施し、内装等の準備終了後、活用事業等を開始する。
平成6年4月開館のウィングス京都(中京区東洞院通六角下る御射山町262)は、SRC造地下2階地上4階建、延1万0440u。青少年の健全育成等の取組を行う京都市中央青少年活動センターを併設していることや、敷地南側に御射山公園が隣接していることも活かして、若い世代を含む多くの人々に施設を知ってもらい、多様な人々に施設を活用してもらうことが重要とし、施設のレイアウトを再編するとともに、その結果生み出される1階部分の空きスペースの活用に民間活力を導入し、より多様な人々が集い、交流を生み出すことで賑わいを創出。し、男女共同参画や女性活躍に資する機能の充実を図る。
プロポの担当は京都市文化市民局共生社会推進室。