金沢市は、今年度の第3四半期中に湯涌荒屋町地内「金沢湯涌江戸村旧松下家屋根・外壁等修理工事」(制約付き一般競争入札案件)に係る入札を公告する構えだ。
国指定重要文化財「旧松下家」住宅の建築年代は1830年頃で、元々は旧北国街道沿い(泉2丁目地内)に建ち、城下町近郊の農村への種苗販売を手掛けた。建物は切妻平入りの町家、正面部分は板葺き石置き屋根、背面及び下屋部分は瓦葺き屋根となっている。旧江戸村への移築後、2005(平成17)年度に現在地へ再移築した。
市によると、屋根や外壁部分などの経年劣化が特に激しいため、今年度から2カ年継続で修理を進めていく。工期には210日間を見込む。
なお、当初予算に同村運営費として総額1億268万円(うち、債務負担4380万円)が盛り込まれ、旧松下家の修理関係経費などに充てる。
実施設計は金沢伝統建築設計が担当。履行期間は10月31日まで。