愛媛県内の市町が管理する道路橋の2024年度点検結果をまとめた。24年度には松野町を除く19市町で1741橋の点検を実施。このうち緊急措置段階のW判定を受けた橋梁が松山市の岩堰橋(桑原129号線)、早期措置段階のV判定を受けた橋梁が松山市の松山環状線南部高架橋(下り)など143橋あった。W判定の岩堰橋については松山市が既に通行止め措置を行い、補修などに向けて調査設計を開始している他、V判定の143橋については次回定期点検までに補修など必要な対策を講じていくことになる。
143橋の管理者別の橋梁数は松山市が9橋、今治市が4橋、宇和島市が11橋、八幡浜市が12橋、新居浜市が1橋、西条市が15橋、大洲市が3橋、伊予市が11橋、四国中央市が5橋、西予市が21橋、久万高原町が7橋、砥部町が3橋、内子町が6橋、伊方町が7橋、鬼北町が2橋、愛南町が26橋。このうち、橋長が100bを超える長大橋は、松山市の松山環状線西部高架橋下り(204b)、松山環状線南部高架橋下り(244・3b)、松山環状線南部高架橋上り(244・3b)、松山環状線西部高架橋上り(204b)、朝美高架橋上り(208・8b)、朝美高架橋下り(208・8b)、久万高原町の龍宮大橋(114b)、内子町の山王橋(129・9b)、愛南町の八幡野2号橋(103・8b)の計9橋だった。
また、24年度の市町管理橋の点検で、予防保全段階のU判定の橋梁は1238橋あった。これら橋梁は予防保全の観点から措置を講じることが望ましい橋梁とされており、今後対応が迫られることになる。
提供:
建通新聞社