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建通新聞社
2025/10/22

【大阪】大阪府・市 夢洲第2期マスタープランVer.2・0を策定

 大阪府と大阪市は、10月13日に閉幕した大阪・関西万博跡地のまちづくりの方針をまとめた「夢洲第2期区域マスタープランVer.2・0」を策定した。今後は開発事業者の募集に向け、マスタープランに基づいた条件検討などを進め、2026年春に募集を始める見込みだ。
 対象区域は外周道路の整備面積を含めた約50f。統合型リゾート(IR)を整備中の第1期区域の南側に位置する。土地利用方針では@ゲートウェイゾーンAグローバルエンターテイメント・レクリエーションゾーン、交流ゾーンBIR連携ゾーンC大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーンD公園・緑地等ゾーン―の五つに区分。このうちゲートウェイゾーンには、夢洲の玄関口としてにぎわいや交流機能の導入、産業・研究の機能拠点、最先端技術やイノベーションに触れられる機能、広場整備などを見込む。
 グローバルエンターテイメント・レクリエーションゾーンでは、非日常空間の創出や、水・みどりに楽しめるオープンスペースなどを持つスーパーアンカーゾーンや交流ゾーンを設ける。
 大阪ヘルスケアパビリオン跡地活用ゾーンは、建物の一部を残置または敷地内で移築し、先端医療・国際医療・ライフサイエンスに係る事業を実施する。敷地面積は約1・5fで、利活用する既存建物一部の規模は鉄骨造2階建て延べ約2000平方b。この開発事業者については、先行して募集する予定。

■大屋根リングは一部を残し公園・緑地整備を検討

 公園・緑地等ゾーンでは、万博のハードレガシーとなる大屋根リングについて、部材の状態を確認した上で、財源の確保にめどが立つことを前提に一部を残置。公園や緑地として整備・維持管理することを検討する。9月に実施した国や経済界、大阪府・市、2025年日本国際博覧会協会が参加した大屋根リング活用の検討会では、「北東部約200bを原型に近い形で残すことが望ましい」と結論づけていた。同じくレガシーとなる「静けさの森」は、樹木を利活用した緑地などの整備に向けた提案を開発事業者に求める。

■区域内に区画道路整備し外周道路と接続

 また基盤整備計画では、外縁部既設の観光外周道路とつながる道路を整備するとともに、区域内に区画道路を整備する。電線・電信を地中化し安全性や快適性を確保、良好な景観を形成する。次世代モビリティシステムを実証・実装するための空間を確保する他、第1期区域と第2期区域をつなぐシンボルプロムナード上にはデッキの整備なども見込む。
 ※図は建通新聞電子版に掲載中

 提供:建通新聞社